持続可能な漁業

自然保護と持続可能な漁業

アーカー・バイオマリンはWWF(世界自然保護基金)ノルウェーと協力して南極海の持続可能なオキアミ漁業を推進しています。栄養素の高い南極オキアミの恩恵を世界の人々が将来にわたって受けられるよう、WWFノルウェーと協力し、専門家との対話を促進することにより、常に自然環境に配慮した持続可能なオキアミ漁の最前線を歩み続けています。

海洋管理協議会(MSC)認定

アーカー・バイオマリンはMSCが認定した唯一のオキアミ漁業者です。

MSCは責任ある漁業を推奨する国際的な非営利団体です。MSCでは、独立した認証機関が公的な評価プロセスで審査を行っており、漁業に関する唯一の認証であるエコラベルプログラムを実施しています。この認証プログラムは国際社会環境認定表示連合(ISEAL)の「社会環境基準設定のための適正実施規範」と、国際連合食糧農業機関(FAO)のガイドラインにも合致するもので、海洋資源の健全性、管理方法、また多様な海洋哺乳類、鳥、魚を含めたより広い生態系に対して漁業がもたらす影響について評価しています。

2010年5月、アーカー・バイオマリンのオキアミ漁業は、持続可能な漁業としてMSC認証を取得しました。これによりアーカー・バイオマリンは、世界初のMSC認証オキアミ漁業会社となりました。アーカー・バイオマリンのクリルオイル製品にはMCSのエコラベルを付けることができ、消費者に対して、持続可能で効率的な漁業管理、そして海から陸までの一貫したトレーサビリティを示すことができます。アーカー・バイオマリンは今後も年1回の監査を受け、特定のベンチマークや条件を満たすことで、MSC認証を維持していく予定です。

MSCについての詳細はMSCのホームページをご覧ください。http://www.msc.org/jp

独自のエコ・ハーベスティング漁業システム

環境に配慮しつつ採算性のある形でオキアミ漁を行うことは至難の業です。網を甲板に引き上げ、オキアミを加工するまでの間一時的に貯蔵タンクに入れるという従来のトロール漁の手法は、加工前にオキアミ自体が持つ消化酵素によって劣化が進んでしまうため、オキアミ漁には不適切です。また、従来のトロール漁業では魚やアザラシなどを誤って混獲してしまうことが多く、南極の繊細な海洋エコシステムに害をもたらす危険があります。

アーカー・バイオマリンのエコ・ハーベスティング・システムでは、オキアミを海面下の水中網で捕獲し、その後船上にゆっくりと吸い上げるまで海中に留めておくことができます。船上に吸い上げるホースの中にも絶え間なく水流を流し、新鮮なオキアミを生きたまま船上工場に運ぶことで、新鮮な原料を直接加工することができるのです。

またエコ・ハーベスティング・システムには魚や鳥、海洋哺乳類などの混獲を効果的に防ぐモジュール技術がトロール網に採用されています。南極オキアミ以外の種の混穫がないことは、第三者機関によっても確認されています。このシステムを用いることにより、環境負荷はごくわずかである上、オキアミが酵素によって劣化するのを防いでいるため、主要な栄養素のすべてが高い確率で維持されています。

エコ・ハーベスティング

南極オキアミの生物量

南極オキアミは南極付近の海に生息する小さな甲殻類で、南極海の生態系において重要な役割を果たしています。現在の漁獲高は年間15万トン未満で、4億トンという推定生物量のほんのわずかに過ぎません。オキアミ漁は今後増えると想定されていますが、南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)が設定している予防措置的上限である年間400万トンの範囲内に十分収まり続けると専門家は考えています。南極オキアミ漁により、鯨、アザラシ、海鳥、及び他のオキアミを餌としている生物へ弊害をもたらす影響は見られておりません。南極海における漁業は難しく、厳しい環境条件、及びコストの高さにより、南極オキアミ漁の漁獲高の上昇は非常に限られていると推定されます。

CCAMLRと漁獲可能量

南極の海洋生物資源の保存に関する委員会(CCAMLR)は条約に基づき南極の海洋資源を管理する団体です。

CCAMLRの活動目的は南極の海洋生物資源を保存することであり、漁業の取り締まりのみならず、南極海の海洋生物を総合的に保存管理する手段の構築を試みています。現在25ヶ国が同団体に加盟しており、厳しい承認プロセスに基づき南極オキアミ漁業者を厳選しています。

CCAMLRが採用している自然環境の保護措置は科学的な判断に基づくものであり、効果的に実施されることが肝要です。同団体は、オキアミ漁に関してトリガーレベル(漁獲量の上限)を設定しており、現在のトリガーレベルは62万トンです。これは大半の南極オキアミ漁が行われる48海区における過去最大の年間漁獲高に基づいており、特別な資源管理措置を導入せずに行える最大の漁獲高となります。漁獲可能量は400万トンに設定されています。これらの数値制限は、鯨やアザラシなどの餌となる部分を控除した上で計算されています。

また当社のオキアミトロール漁船には、CCAMLRの科学的監視スキーム及びノルウェーと英国の間で締結されている覚書に則り、漁獲データが真実であることを確認するために国際科学監視員が乗船しています。

当社は今後とも厳格な環境基準に基づいて操業してまいります。

CCAMLR海域